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トマトの伝達力

by Natsuki  2009 年 12 月 16 日 – 11:56  category 思ったこと考えたこと



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昨日、スパイラルであったThonikのトークイベントに行ってきました。
Thonikとは、ThomasさんとNikkiさんがはじめた、オランダのグラフィックデザインスタジオで現在、スパイラルの25周年プロモーションの一連のアートディレクションをやっています。

ユトレヒト美術館やボイマンス美術館のADとか、ヴェネチアビエンナーレ建築展等のVI、オランダ社会党の選挙キャンペーンなどの仕事を紹介してもらいました。
共通しているのは、できるだけシンプルなグラフィックを、しつこいくらいに繰り返し使って、プロダクトにも空間にも展開していくやり方です。一つのロゴがいろんなところに出現するので、訴求力が高い。
(ヴイエンナーレのVIとかはいい例)



中でも、社会党の選挙キャンペーンの話が特に面白かったな。
トマトはもともと、「ひとに向けて投げつけられるもの」として抵抗勢力の象徴で社会党のシンボルにも使われていたようです。
周りにしずくが飛び散ったりしていた過激なトマトマークを肯定的に捉えられるように、リデザインして、一連のキャンペーングッズを制作。
さらに、トマトスープのレシピ制作を著名な料理研究家に依頼して、党首自ら町中で配って歩くというイベントを打ったそうです。
トマトをスープにして食べてもらうことで、党のあたたかさを表現したかったんだと言っていました。
ロゴマークが視覚を飛び越えて、胃袋に訴える、そんな展開もあるのかと驚きました。
お腹の中で感じるスープのメディア力はかなり強力だったろうなあ。
「ロゴマークはコミュニケーションが始まるシンボルです」っていうThomasさんの台詞が、すっと腑に落ちました。
ちなみに社会党はThonikによるキャンペーンの後、見事議席数を大幅に増やしたようです。

スパイラルで、今月29日まで展示もやっています。
他の仕事も色々。
良ければ是非。
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2009/12/thonik-exhibition-en.html

  1.   By ebe on 12月 18, 2009

    >ロゴマークが視覚を飛び越えて、胃袋に訴える、そんな展開もあるのかと驚きました。

    たしかに!
    そのうえ、話を聞いただけでも身近に感じるキャンペーンだなと思います。
    『食』からのアプローチは、思ってる以上に身近で強力な手段なのかもしれないですね。

  2.   By Natsuki on 12月 18, 2009

    >ebeちゃん

    ebeちゃん、いらっしゃいませー。
    「身近で強力」
    そうなのそうなの。
    まとめてくれてありがとう(笑)。
    ビールも、その勢いで!

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